2016年10月1日土曜日

fusion360のCAMデータをMDX-15/20で使用する

<概要>


3D CAD/CAMソフトのfusion360が出力するCAMデータ(Gコード、RMLコード)をrolandのMDX-15/20で利用する方法をまとめました。

ポイントは3つ。
1.MDX-15/20自体はGコードを利用できない
  GコードをRMLコードに変換するアプリが必要

2.MDX-15/20に直接Gコード、RMLコードを流し込む必要がある
  rolandが提供するアプリには、Gコード、RMLコードを直接扱うツールがない

3.MDX-15/20での原点設定を行うアプリがない
  Z軸の設定は本体ボタンで行う必要があり、微調整ができない。
  X,Y軸の調整はMDX-15/20付属のアプリで可能だが、Gコード、RMLコードのファイルを扱うことができない。

この3点に対応するアプリを見つけることが必要になります。

<fusion360側の対応>

CAMデータを作成するためのスクリプトを追加します。
autodiskのwebにあります。

3167_rolandrml.cps : RML用スクリプト。MDX-15/20の選択ができる
3166_rolandiso.cps : Gコード用スクリプト。MDX-40などGコードを解釈するrolandの機器用
              (このスクリプトを元に改造を行う必要がある。これは次項で説明)

fusion360へのスクリプトの設定の仕方は、 3168_settings Roland RML.prg で確認できます。


<Gコードデータの利用>

Gコード転送、原点設定アプリとして、NC-MODELA(使い方もこのwebにある)を使用します。使い方は、



このツールで扱えるGコードに合わせるためfusion360のスクリプト(3166_rolandiso.cps)を改造する必要があります。改造したスクリプトはこちらにあります。(このフォルダにはfusion360のCADデータから、GコードのCAMデータまでそろっています)

・補足
 NC-MODELAで扱えるGコードの種類に制約があるのと、Gデータは1行に1つの制限があります。この制限に合わせるためのスクリプト改造が必要になります。

・使い方
 fusion360でCADデータを作成し、上記のスクリプトでCAMファイルを出力します。
 NC-MODELAでMDX-15/20の原点設定を行った後、同じソフトでGコードデータをMDX-15/20に出力します。



<RMLデータの利用>

RMLの転送には、DropOutを使います。ソフトはこちら(Roland UK web)にあります。



原点出しには、MPG for MDX-20を使います。ソフトと説明はこちら。(bet*ak9*9のブログ VPANEL for MDX-20もどき)


いずれのアプリもMDX-15/20との接続にはMDX-15/20のPrinter Driverから接続するのが良いです。こうすると両方のアプリを同時起動して使うことができます。

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