2013年12月30日月曜日

水槽ふたの作成

水槽ふたの作成

<概要>

金魚を飼っている水槽で、エアレーションの水はねがひどいので、アクリル板で水槽ふたを作りました。

水替えやえさやりのことを考えて、蓋は2枚に分離します。

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140111追記
水槽ふたの通販サイトがありました。値段も安くこちらを利用した方が良いです。
”チャーム本店”
 http://www.shopping-charm.jp/Items.aspx?tid=10&catId=1040600000
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<詳細>

水槽の間口寸法と、ろ過器、エアーチューブ、ヒーターケーブル、照明器の干渉を確認して切欠きなどの加工寸法を決めます。
アクリル板は3[mm]厚のものを使用しました。これ以上の厚さになると切断時の加工が難しくなります。

水槽はGEXの60cm水槽です。メーカによって寸法が違ったり、ろ過器などの寸法が違うと思うので、実際に寸法を確認し他方が良いでしょう。



蓋の各部寸法図

アクリル板の切断には、アクリルカッターを使います。
切断の方法は、
アクリサンデー株式会社 のホームページが参考になります。
http://www.acrysunday.co.jp/howto/index.html




アクリルカッター


また、ろ過器を収める部分はL字型に切断しますが、切断線の交点は予めドリルで穴あけをしておき、交点部分で割れないようにしました。
穴あけはドリル刃を使いますが、ドライバーに装着して切削しました。数ミリ厚の穴あけなら、この方法が手軽です。



ドリル刃とドライバー

切断したら、端面にヤスリかけをして、端面を滑らかにしておきます。

アクリル板を切り出して、水槽に駆り設置したところと、アクリルの保護紙をはがして設置した写真です。



アクリルふたの各部の説明




アクリルふたの設置状態





以上

2013年12月1日日曜日

LPC1114FN28(mbed)を使ったデジタル時計

LPC1114FN28(mbed)を使ったデジタル時計


<概要>

以前作成したLPC1114FN28(mbed)で作ったキッチンタイマーのプログラムを変更して、デジタル時計をつくりました。
動画URL:

http://www.youtube.com/watch?v=_vJgik-W4Io&feature=c4-overview&list=UUBKFbjZziYG1M-dKWqTlUwA

回路はキッチンタイマーのものをそのまま使っています。基板作成や、プログラムの書き込み方法については、次のblogを参照してください。
http://suupen-make.blogspot.jp/2013/11/lpc1114fn28mbedkitchen-timer.html

回路図、PCB、WINSTAR PCB for iModela、などのデータはこちらからダウンロードできます。
https://drive.google.com/file/d/0B_-iH9ny-AE-Qkd0YUppcVF4ZVk/edit?usp=sharing

<時計動作の説明>



基板の電源を入れると、表示が“FFFF”になり、メロディーが流れます。

スイッチは、
右上(赤)SW :時計時刻設定の開始・完了
右下(青)SW :時計時刻設定のキャンセル
左(黒)十字SW:時計時刻変更用
となっています。




デジタル時計のLED,SWの説明

時刻あわせをする場合は、赤色SWを押して時刻設定モードにしてから、十字SWで時刻を変更し、再度赤色SWを押すと時刻確定して、時計動作を始めます。

時計設定をやめたいときは、青色SWを押します。

時計計時は、4桁の7セグメントLEDで、時・分表示をします。秒は、一番右側のドットLEDの点滅で表示しています。

ドットや、数字の変化は、滑らかに変化させています。

毎正時(59から00分に変化)した時に、メロディーを流します。

<プログラムについて>

プログラムは、mbedのWebからダウンロードできます。
http://mbed.org/users/suupen/code/LPC1114FN28_kitchenTimer_Clock/




mbed Web(プログラムダウンロードページ)

2013年11月25日月曜日

LPC1114FN28(mbed)を使ったKitchen Timer

LPC1114FN28(mbed)を使ったKitchen Timer

<概要>

mbed化したLPC1114FN28で99分まで測れるキッチンタイマーを作りました。

動画URL:
http://www.youtube.com/watch?v=uukFitfkv70&feature=c4-overview&list=UUBKFbjZziYG1M-dKWqTlUwA


回路図、PCB、WINSTAR PCB for iModela、LPC1114FN28用プログラムはこちらからダウンロードできます。
https://drive.google.com/file/d/0B_-iH9ny-AE-Qkd0YUppcVF4ZVk/edit?usp=sharing



時間表示は4桁7セグメントLEDを使い、0~99分の間で設定します。LEDの駆動にはドライブ回路は設けず、マイコンからの出力を直接LEDに加えています。このため、LEDは赤色を使用しています。他色(青、白など)は順方向電圧がマイコンの出力電圧より高くなるため使用できません。

設定はタクトSWで構成した十字キーで行います。SWの認識は、3つのSWを1組にしてアナログ入力を使用しています。SWの同時押しも認識できるようにしています。



完成基板(表)

電源は、ニッケル水素電池を2本直列(2.4[V])を使います。

SW操作や、時間経過のお知らせにスピーカでビープ音や、メロディを流します。スピーカ駆動にはドライブ回路は使用せず、PWMとデジタル出力端子を組み合わせて、スピーカに加わる電圧を反転させ、PWMで余韻を作っています。



完成基板(裏)

<回路の説明>

プリント基板をiModela(iM-01)で基板を作成するために、80×50[mm]に収める必要がありました。このため極力部品を減らしています。
LPC1114FN28の出力端子設定での許容電流値は3[mA]、全体で100[mA]にする必要があります。これを目安に部品を選んでいきます。


回路図

● 7セグメントLED出力
電源を、ニッケル水素電池2本直列(2.0~2.4[V])で駆動します。このため順方向電圧の低い赤色LEDを使います。また、LPC1114で直接駆動するため、3[mA]の電流で明るく光る超高輝度LEDを使います。

COM,SEG端子の配置は換えてもかまいませんが、LPC1114の5Pin,27Pinはオープンドレインなので、そのままではHi側に吊り上げることが出来ません。アノードコモンの場合はSEG端子、カソードコモンの場合はCOM端子に割り付ける必要があります。(今回の回路では、アノードコモンの7セグメントLEDを使ったので、SEG端子に割り付ける必要があります)

COM側端子にはSEG端子からの電流が集まるため、全点灯した場合、3[mA]×8=24[mA]の電流が流れ、LPC1114の規格オーバーになります。この点、無理をしているので壊れる可能性があります。(実力OKとして使っています)

補足:
回路図では550[Ω]としていますが、680[Ω]でも充分な輝度が得られました。
電流値は低い方が良いので、680[Ω]を使うことを薦めます。



● タクトSW認識
SWの認識をデジタル入力とすると、LPC1114の端子が足りないのでアナログ入力端子を使って、3つのSWを1つのアナログ端子で読み込むようにしています。
Vcc-GND間に、R1からR4までの抵抗を直列に入れます。抵抗値はR1を基準に倍づつ変化するようにします。R2からR4の両端にSWを入れ、R1とその他の分圧で押されているSWを認識します。使用する抵抗は精度±1[%]のもの(金属皮膜抵抗)を使ってください。

このSW認識用にmbedのLibraryを用意してあります。LPC1768用にアナログ6端子認識できるように作っていますが、LPC1114では未使用端子があると認識できなかったので、今回の用途用に2端子入力用のLibraryに作り直してあります。
mbedLibray:
http://mbed.org/users/suupen/code/SwAnalog/





SWのアナログ認識回路


● スピーカ出力
スピーカ出力もLPC1114端子に直接接続しています。少しでも音を大きくするため、スピーカの両端を出力端子に接続して、交互にHi,Lo出力することで、スピーカの振幅を大きくしています。




スピーカの両相出力



スピーカの音量制御

スピーカー出力もmbed Libraryがあります。
LPC1114用(ノイズ対策のために両端子ともPWM出力としたもの):
http://mbed.org/users/suupen/code/SoundLibraryExample_Melody_ProgramData/wiki/Homepage

LPC1768用(PWM-Digital出力端子としたもの):
http://mbed.org/users/suupen/code/Sound/



● ISP端子
LPC1114を基板に実装した状態でプログラムを書き換えるときに使用します。
書き換えにはLPC1114の15,16,21,22,23,24Pinを使用しますが、この並び順に6Pinコネクタに引き出してあります。コネクタに引き出してあります。



ISPコネクタ部

LPC1768を使ったISP書き込みツール
http://mbed.org/users/okano/code/ika_shouyu_poppoyaki/
を使えば、書き込みは出来ますし、書き込み後に15,16PinのUART出力でprintfが使えます。

ISPコネクタから電源供給する場合には、電池は抜き取ってください。(ISPコネクタ、電池の両方が入った場合のことは回路上考慮していないので、電池へ充電する形になり危険です。


● RESET回路
電池駆動では、LPC1114への電源投入時のマイコン起動がうまくいかず、マイコンが起動しない場合があります。このため、R=33[kΩ]、C=10[uF]でパワーオンリセット回路を入れておきます。



RESET回路部

● 電源(電池)駆動
メロディー出力などの動作状態変化によって電源電圧が変動する場合があります。この影響でLPC1114が暴走する可能性があるので、電源とGND間に47[uF]の電解コンデンサを入れておきます。



電源部回路部



<PCBパターン>

EAGLE CADで回路図、PCBパターンを作成します。iModela(iM-01)でプリント基板を作成するため、片面基板のパターンワークを行いました。どうしても配線できない箇所はジャンパーを飛ばしています。また、部品端子穴のランドは大きく補強しておきました。

EAGLE CADでガーバーデータを作成して、WINSTAR PCB for iModelaで切削用データに変換して、iModela(iM-01)でプリント基板を作成します。
切削についての詳しい説明は「コンパクト3D切削マシンで作るMyプリント基板」http://shop.cqpub.co.jp/hanbai/books/18/18941.html
を参照してください。



PCBパターン図(部品面からの透過図示)



WINSTAR PCB for iModela切削データ



完成基板

<部品実装>


LPC1114はICソケットを介して実装しています。7セグメントLEDも1列6Pinコネクタを2本使って基板に実装しています。これらのソケットを使わず直接実装してもかまいません。



部品実装(表)

スピーカは、ホーン代わりに、紙の筒に取り付けて、基板に固定してあります。


部品実装(裏)

<プログラムの書き込み>

mbedWebからダウンロードします。
https://mbed.org/users/suupen/code/kitchenTimer/rev/269bb751dd19

コンパイルしてできる、拡張子“bin”をLPC1114FN28に書き込みます。
書き込みには、こちらのLPC1768を使用したISPツールを使うと便利です。
http://mbed.org/users/okano/code/ika_shouyu_poppoyaki/
このWebに書き込みに必要な一通りの手順の説明があります。



LPC1768 ISPプログラム「いか醤油ぽっぽ焼き」Web

この方法で書き込みする場合はLPC1768から電源供給するので、キッチンタイマ側の電池はぬいてください。





LPC1114へのプログラム書込み


以上


2013年11月20日水曜日

EAGLE Library追加

EAGLE Library追加
<概要>
4桁7セグメントLED
トランジスタ(2SC1815,2SC2120)
タクトSW
のEAGLE用の部品Libraryを追加しました

Googleドライブ:
https://drive.google.com/folderview?id=0B_-iH9ny-AE-ZWJmdWM5WV9WZXM&usp=sharing

Library一覧:
https://drive.google.com/file/d/0B_-iH9ny-AE-TVN3bENLWHNJNTA/edit?usp=sharing


2013年10月17日木曜日

量産型スピナー(赤外線コントロール2輪ラジコン)_電装部再設計(2/2)

量産型スピナー(赤外線コントロール2輪ラジコン)_電装部再設計(2/2)


<概要>

今回は、赤外線プロポの作成です。
赤外線プロポは、赤外線ヘリコプター(SWIFT)のものを使用していましたが、プロポもLPC1114FN28で新規作成しました。
送信するデータは最小限になるように再設計してありますので、SWIFTのプロポとは互換性はありません。

今回も、回路設計CADにEAGLE、基板切削データ作成にWINSTAR PCB for iModelaを使用します。これらのソフトの扱い方、iModelaの扱い方については、書籍「コンパクト3D切削マシンで作るMyプリント基板」(http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF%E3%83%883D%E5%88%87%E5%89%8A%E3%83%9E%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%81%A7%E4%BD%9C%E3%82%8BMy%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%88%E5%9F%BA%E6%9D%BF-%E3%83%91%E3%82%BD%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%81%A7%E4%BD%9C%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%81%A9%E3%81%8A%E3%82%8A%E3%81%AB%E5%8A%A0%E5%B7%A5%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%82%8C%E3%82%8B-%E9%9B%BB%E5%AD%90%E5%B7%A5%E4%BD%9CHi-Tech%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E9%A0%88%E5%8E%9F-%E8%AA%A0%E5%8F%B8/dp/4789818942
を参考にしてください。

mbedのプログラムは
http://mbed.org/users/suupen/code/LPC1114_ir-spinne_main-propo/
こちらに圧縮したファイル一式
https://docs.google.com/file/d/0B_-iH9ny-AE-a2pNWUtfMG9SS3c/edit?usp=sharing


回路図、PCBデータはこちらにあります。
https://docs.google.com/file/d/0B_-iH9ny-AE-OTVxSkRYejgtSEk/edit?usp=sharing

 <部品表>



<回路図、パターン図>

マイコン(LPC1114FN28)は、本体とプロポを1つのプログラムで動かすようにしたため、端子が重複しないように配置しています。これによってプログラムの取り違えを防ぎます。

実装面積の都合で、動作確認用のLEDは実装していません。追加する場合は、本体基板と同じピン配置にしてください。(プログラム上で、本体かプロポどちらでLEDを使用するか設定します)
また、ンへのプログラム書込み端子(ISP書き込み)も省略しています。書き換えする場合は、別に、書き込み用の回路をブレットボードなどで作って、マイコンを取り外して書き込みます。これは手間なので、書き込み用端子を追加した方が良いです。

マイコンへの書き込みは、青mbed(LPC1768)を使用した“いか醤油ぽっぽ焼き”を使用しています。これは、青mbedと同じ感覚でプログラム転送が出来るので便利です。(http://mbed.org/users/okano/code/ika_shouyu_poppoyaki/)



回路図



パターン図

<切削データ>

プリント基板は、iModelaとWINSTAR PCB for iModelaを使用して自作します。
切削データは使用する切削工具によって変える必要があります。
今回使用した切削工具は、
パターンカット:V60° (切削深さ0.1[mm],切削幅0.12[mm])
穴あけ、外形カット:ルータ0.6[mm]
になります。


切削データ図








完成基板

<部品実装>

プリント基板に部品を実装した写真を示します。
作成した基板では、マイコンの電源パターンにミスがあったのでジャンパーで修正しています。(上記の回路図、パターン図は修正済みです)



部品実装(部品面)



部品実装(半田面)

電池ボックスは、基板の部品面側に、M3皿ネジで固定します。電池ボックス側には、皿ネジを埋め込むためのザグリを入れておきます。



電池ボックス固定







以上

2013年10月16日水曜日

量産型スピナー(赤外線コントロール2輪ラジコン)_電装部再設計(1/2)

量産型スピナー(赤外線コントロール2輪ラジコン)_電装部再設計(1/2)


<概要>

以前紹介した、量産型スピナーの電装部には、mbed(LPC1768)を使用していました。これは5000円台と高価なので、100円台のLPC1114FN28で作り直しました。

また、赤外線プロポは、赤外線ヘリコプター(SWIFT)のものを使用していましたが、プロポもLPC1114FN28で新規作成しました。

今回の製作で、赤外線コントロールのラジコンの電装部分を自作することが出来るようになります。また、LPC1114FN28という安価(100円台)なマイコンを使うことにより、制作費も抑えることが出来ます。

車台部分は以前紹介したblog
概要:http://suupen-make.blogspot.jp/2013/07/blog-post.html
機構部:http://suupen-make.blogspot.jp/2013/07/blog-post_30.html
車輪部品自作:http://suupen-make.blogspot.jp/2013/08/blog-post_12.html
スペーサ代用:http://suupen-make.blogspot.jp/2013/08/blog-post_13.html
を参照してください。

今回も、回路設計CADにEAGLE、基板切削データ作成にWINSTAR PCB for iModelaを使用します。これらのソフトの扱い方、iModelaの扱い方については、書籍「コンパクト3D切削マシンで作るMyプリント基板」(http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF%E3%83%883D%E5%88%87%E5%89%8A%E3%83%9E%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%81%A7%E4%BD%9C%E3%82%8BMy%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%88%E5%9F%BA%E6%9D%BF-%E3%83%91%E3%82%BD%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%81%A7%E4%BD%9C%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%81%A9%E3%81%8A%E3%82%8A%E3%81%AB%E5%8A%A0%E5%B7%A5%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%82%8C%E3%82%8B-%E9%9B%BB%E5%AD%90%E5%B7%A5%E4%BD%9CHi-Tech%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E9%A0%88%E5%8E%9F-%E8%AA%A0%E5%8F%B8/dp/4789818942
を参考にしてください。

今回は本体部分を、次回は赤外線プロポ部分を紹介します。

 mbedのプログラムは
http://mbed.org/users/suupen/code/LPC1114_ir-spinne_main-propo/
こちらに圧縮したファイル一式
https://docs.google.com/file/d/0B_-iH9ny-AE-a2pNWUtfMG9SS3c/edit?usp=sharing


回路図、PCBデータはこちらにあります。
https://docs.google.com/file/d/0B_-iH9ny-AE-Z2t4Uko0b1BvN2c/edit?usp=sharing

 <部品表>




<回路図、パターン図>

マイコン(LPC1114FN28)は、本体とプロポを1つのプログラムで動かすようにしたため、端子が重複しないように配置しています。これによってプログラムの取り違えを防ぎます。

モータドライバ(BD6211F)への速度指示は、マイコンからのPWM信号をCR回路で積分して与えています。マイコンからの出力はHiレベル3.3[V]で、この電圧値と、電池電圧の差からモータに与えるPWM値が決まります。これによって電池電圧が高い場合にモータに加わる電力を制限します。

実装面積の都合で、マイコンへのプログラム書込み端子(ISP書き込み)は省略しています。書き換えする場合は、別に、書き込み用の回路をブレットボードなどで作って、マイコンを取り外して書き込みます。これは手間なので、書き込み用端子を追加した方が良いです。

マイコンへの書き込みは、青mbed(LPC1768)を使用した“いか醤油ぽっぽ焼き”を使用しています。これは、青mbedと同じ感覚でプログラム転送が出来るので便利です。(http://mbed.org/users/okano/code/ika_shouyu_poppoyaki/)



回路図



パターン図

<切削データ>

プリント基板は、iModelaとWINSTAR PCB for iModelaを使用して自作します。
切削データは使用する切削工具によって変える必要があります。
今回使用した切削工具は、
パターンカット:V60° (切削深さ0.1[mm],切削幅0.12[mm])
穴あけ、外形カット:ルータ0.6[mm]
になります。



パターン図



基板完成(マイコンの電源パターンにミス有り。アップデータは修正済み)
 緑色の着色は、表面実装部品パターンのハンダブリッジ防止用のレジスト

<部品実装>

プリント基板に部品を実装した写真を示します。
作成した基板では、マイコンの電源パターンにミスがあったのでジャンパーで修正しています。(上記の回路図、パターン図は修正済みです)また、電源レギュレータICにパターンに合ったものが無かったので代替品を無理やり実装しています。





部品面




半田面

これで、本体側電装部分の製作は完了です。

2013年10月5日土曜日

SOP8Pin - DIP8Pinピッチ変換基板の作成

SOP8Pin - DIP8Pinピッチ変換基板の作成


<概要>

SOP8PinのICをブレットボードで使用するために、DIPへのピッチ変換基板を作成します。


元のICは両側に4Pinずつ配置されていますが、これを8Pin一列の基板にします。
ピッチ変換基板は市販されていますが、4Pin2列のものが主流です。
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-05154/


秋月電子:通常在庫商品 SOP8(1.27mm)DIP変換基板



基板を自作すれば、用途に応じてPin配列を設定出来ます。


変換基板作成例

<作成>

回路図からガーバーデータはEAGLEで作成しました。プリント基板作成はiModelaで行い、切削データをWINSTAR PCB for iModelaで作成します。
切削データは、切削工具に依存するので、違う工具を使う場合は再作成する必要があります。
今回は、
パターン:V60°(深さ0.1[mm]切削で、切削幅:0.12[mm])
穴あけ、外形カット:ルーター0.6[mm]
で行っています。
EAGLEとWINSTAR PCB for iModelaのデータは、下記からダウンロードできます。
https://docs.google.com/file/d/0B_-iH9ny-AE-NGgtbE1PNkxvVWc/edit?usp=sharing


これらのアプリとiModelaの扱いについては、書籍「コンパクト3D切削マシンで作るMyプリント基板」を参照してください。
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF%E3%83%883D%E5%88%87%E5%89%8A%E3%83%9E%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%81%A7%E4%BD%9C%E3%82%8BMy%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%88%E5%9F%BA%E6%9D%BF-%E3%83%91%E3%82%BD%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%81%A7%E4%BD%9C%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%81%A9%E3%81%8A%E3%82%8A%E3%81%AB%E5%8A%A0%E5%B7%A5%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%82%8C%E3%82%8B-%E9%9B%BB%E5%AD%90%E5%B7%A5%E4%BD%9CHi-Tech%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E9%A0%88%E5%8E%9F-%E8%AA%A0%E5%8F%B8/dp/4789818942



基板完成



部品実装(パターン面)



部品実装(部品面)



使用例

以上

2013年10月4日金曜日

LPC1114FN28 EAGLE Library

LPC1114FN28 EAGLE Library

<概要>

LPC1114FN28(ARM Cortex-M0搭載 低消費・高性能32-bitマイコン)の EAGLE(回路図CAD)用の部品Libraryです。


Googleドライブ:https://docs.google.com/file/d/0B_-iH9ny-AE-YlJ2TmtJdDRZT1k/edit?usp=sharing
Library一覧:
https://docs.google.com/file/d/0B_-iH9ny-AE-bU5rbUtjTkRnMDA/edit?usp=sharing




同内容をmbedのwebでも紹介しています。
http://mbed.org/users/suupen/notebook/lpc1114fn28eagle-library/

2013年9月19日木曜日

秋月 アナログジョイステックピッチ変換基板

秋月 アナログジョイステックピッチ変換基板


<概要>

秋月電子通商で販売されている“アナログジョイステック”(通販コード:P-04048 http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-04048/)をブレッドボードで使用するためのピッチ返還基板を作成しました。

<基板データについて>





このアナログジョイステックは、ピン間2[mm]で直接はブレットボードに差すことが出来ません。この端子を2.54[mm]ピッチ1列のピンに変換します。

回路図、PCBパターン、ガーバーデータはEAGLE CADで作成しました。



回路図




PCB データ

基板は片面基板を使用し、iModela(iM-01)でのmillingで作成します。millingデータはWINSTAR PCB for iModelaを使用しています。このデータを作成するときには使用する切削工具の刃物径を設定する必要があるので、各自さくせいする必要があります。



WINSTAR PCB for iModela データ

millingに使用した切削工具は、
パターン切削:V60°
穴あけ、外形カット、剥離:ルータ0.6[mm]

です。

EAGLE CADのschematic data ,board dataと、WINSTAR PCB for iModelaのデータは下記からダウンロードできます。
https://docs.google.com/file/d/0B_-iH9ny-AE-cFJELURLV2duU2M/edit?usp=sharing


また、アナログジョイステックのEAGLE CADのLibraryデータは下記からダウンロードできます。
https://docs.google.com/file/d/0B_-iH9ny-AE-YTRLV2V4UHlDNTQ/edit?usp=sharing

<作成例>

以上で紹介したデータに基板保持用穴を一列追加したものを作成例として紹介します。



基板切削完成

基板に実装するピンヘッダですが、ピンが差し込まれているプラスチック部分を片方に寄せて、部品面から差し込みます。そして、半田面から半田付けします。



ピンヘッダの加工



部品実装完成・ブレットボード実装