概要
ソニーのラジオ(ICZ-R250TV)でSDカード(Flash Air)に保管した音声ファイル(MP3)を、NAS(DiskStation:DS-261J)に転送した後、NASのアプリ(CloudSync)でAmazon Driveに再転送するシステムを作りました。
Flash AirからNASへの転送は、Windows10にインストールしたバックアップツール(BunBack)で行っています。Flash AirのLuaを使わない理由は、ラジオからSDカードへの録音と、転送が重なる可能性を排除できず、録音に失敗する可能性があるためです。
システム図
ICZ-R250TVとFlashAirとの相性
(内蔵電源を使用しているときは、電源ボタンをOFFにするとSDカードへの給電も切られますので、このときはWiFi接続できません)
FlashAirを使用する場合は外部電源をつなぎっぱなしにする必要があります。
Flash Airを使う場合の注意事項
FlashAir使う場合全般に言えることですが、本来のSDCardとしての読み書き中にWifiからの読み書きが発生すると、SDCard内のファイルが壊れる場合があります。FlashAirを使う場合は上記のような状況が発生しないように使用時に配慮が必要です。
当初、FlashAirのLuaを使い、ラジオでのSDCardへの保存が発生する毎にNASへ転送、元データの削除する方法を試しましたが、ファイルの破損や転送に失敗することが頻発しました。この方法をあきらめ、外部に置いたパソコンから予約録音を行わない時間帯を設定してその時間にパソコンからFlshAirからNASに転送することにしました。
FlashAirの設定
FlashAirのWiFi機能を使うためにはCONFIG設定が必要です。こちら参照
設定のポイント
APPMODE=6
・カード電源投入時に無線LAN機能を起動
・ 無線LANモードはインターネット同時接続モード(APモード,STAモード同時使用)
APPSSID=???
PPNETWORKKEY=????????
・APモードで使用するSSID,ネットワークセキュリティキーを設定
"???"は任意の文字
BRGSSID=???
BRGNETWORKKEY=????????
・STAモードで使用するSSID,ネットワークセキュリティキーを設定
ルータに設定すべき情報がある
"???"はルータから調べた文字
APPAUTOTIME=0
・接続タイムアウト時間を”無効”に設定
UPLOAD=1
・アップロード機能を有効にする
(メンテでのPCからのファイル操作に制限を与えないようにしておく)
WEBDAV=2
・WebDAV(ブラウザでファイル操作をする機能)を有効にする
(メンテでの利便性のための設定)
CONFIG のサンプル("????","****"は個別に設定する)
---------------------------------
APPMODE=6
APPSSID=SD1
APPNETWORKKEY=********
BRGSSID=??????????????
BRGNETWORKKEY=*************
APPAUTOTIME=0
CIPATH=/DCIM/100__TSB/FA000001.JPG
CID=????????????????????????????????
DNSMODE=0
LOCK=1
PRODUCT=FlashAir
TIMEZONE=36
UPLOAD=1
VENDOR=TOSHIBA
VERSION=FA9CAW3AW3.00.01
WEBDAV=2
------------------------------------
CONFIGの内容は電源を再投入することで有効になる。
パソコンからのFlashAirへの接続
STAモードのルータ経由で、パソコンとFlashAirを接続する。
FlashAirに給電(ラジオのSDスロットに挿入)すると、
ブラウザや、
エクスプローラでファイルを確認することができる。
ここまでできれば、パソコンからFlashAirのファイルを自由にいじることができる。手動でファイルを移動させたり、バックアップツール(BunBackなど)で自動化すればよい。
スマホからのアクセス
ブラウザからの接続はパソコンと同じで、STAモードで、FlashAirに割り付けられたIPアドレスを指定すればよい。
スマホ用の専用アプリを使う場合は、APモードでの接続となる。
(上記のSTAモードで、ブラウザから接続できるなら必要ない)
(STAモードでの接続がうまくいかない場合の問題の切り分けで使用するくらいだと思う)
ラジオが作成するSDカードのディレクトリ構成
ラジオが自動でSDCardに作るフォルダ
\PRIVATE\SONY\VOICE\(各放送局名のフォルダ)
放送局名のフォルダはPCで作成すれば自由に名前を変えられる。
(この場合、ラジオでの予約設定の時に、ファイルの保管先を”手動”で変える必要がある)
ラジオが作成するファイル名
YYMMDD_HHMM_放送局名.MP3
YYMMDD :年月日
HHMM:録音開始時間
このファイル名を変えることはできない。
ファイル作成後にパソコンで変えるしかない。
ファイル転送アプリ(BunBack)の設定と動作確認
このツールを選んだ理由は、使い慣れていたから。各自好きなツールを選べばよい。
ツールの設定
予約録音をしていない時間帯(1:00)に一日一回バックアップを取る設定にした。自動バックアップの方法
バックアップ先はNASに作成した専用フォルダ。
PC上のドライブに保管するなら、そのフォルダをAmazonDriveにすれば、AmazonDriveへの転送もできる。
170326追加
ラジオに入れたまま、ファイルの移動を行うと、ファイルシステムの情報がラジオが管理する情報と一致しなくなり、その後の録音ができなくなります。
FlashAirのファイル削除は、ラジオから取り出してPCで行う必要があります。
BunBackではファイルの移動はできないので、"SsFileMover"というツールを使って見ました。このときにファイル移動を設定すると上記の現象が発生しました。このため、”移動”ではなく”コピー”の設定にして、定期的にFlashAirのファイルを削除することにしました。
170326追加
ラジオに入れたまま、ファイルの移動を行うと、ファイルシステムの情報がラジオが管理する情報と一致しなくなり、その後の録音ができなくなります。
FlashAirのファイル削除は、ラジオから取り出してPCで行う必要があります。
BunBackではファイルの移動はできないので、"SsFileMover"というツールを使って見ました。このときにファイル移動を設定すると上記の現象が発生しました。このため、”移動”ではなく”コピー”の設定にして、定期的にFlashAirのファイルを削除することにしました。
ステックPC(DG-STK3)への仕込み
ドスパラ通販 キーボード・マウス付きで1万円。appleTVやfireTVの代わりならないか(それぞれの端末を持っていても邪魔だし、操作にそれぞれなれないといけない)ということで購入。
動画を見たり、メールをするくらいなら支障なし。
使用の方針としては、
- アプリは極力入れず、ブラウザアプリを使う
- データはNASかクラウドに置く
- ごみのようなMS謹製アプリもなるべく消す
やることは、上記で動作確認したBunBackupアプリの再設定になる。
(最初からこのPCで設定してもよい。今回はFlashAirの挙動を見ながらなので慣れたパソコンで試験した)
ここでのトラブルはネットワーク越しにNASが見えないこと。具体的にはエクスプローラで、ネットワークフォルダに"WORKGROUP"が出てこない。
そこで、エクスプローラから直接IPアドレスを打ち込んで表示させたうえで、ネットワークドライブの割り当ての設定を行った。
NASのIPアドレスが、"192.168.20.14" なら、
エクスプローラに"\\192.168.20.14" と打ち込む。
NAS(DS261j)の設定
この設定はNASからAmazonDriveへの転送の設定。CloudSyncというツールを使用する。
取説PDF
amazonDriveのパソコン用アプリがあるので、それでamazonDriveに転送させてもいい。
以上
取説PDF
amazonDriveのパソコン用アプリがあるので、それでamazonDriveに転送させてもいい。
以上
ネットワークドライブに設定するときに直接"\\192.168.11.20"などとしても設定できない。この対策は以下の通り。
返信削除ネットワークドライブに登録する場合、エクスプローラのアドレスバーにIPアドレスを入力してドライブを表示させる。自動でアドレスが変わるのでその名称をネットワークドライブ名として設定する。