2014年2月11日火曜日

窓付きROMキーホルダーの制作


窓付きROMキーホルダーの制作

 

<概要>


窓付きROMEPROM)をアクリル板で作ったケースに収めてキーホルダーにしました。



 

アクリル板の切り出しにはiModela(iM-01)と、付属している切削データ作成ソフトのiModela Creatorを使用しています。

切削データは、次のアドレスからダウンロードできます。


 

ケース部分のアクリル板は、表板、裏板とROMを収める中板の3枚になります。

中板はROMの厚みに合わせて、3[mm]厚、表板、裏板は全体の厚みを少なくするため2[mm]厚のものを使っています。

板の固定にはM2の皿ネジを使っています。裏板にねじを切って、表板にはネジ頭を鎮めるための座繰りを入れています。この加工は手作業で行います。

iModelaでの加工は、外形とROMを収める部分の切り出しと、ネジ穴、ストラップ穴の穴あけ加工になります。



 

アクリル板の固定にはネジを使いましたが、これは、アクリル接着剤を使うと、むらや、気泡が残ってしまうためです。これがなければ接着剤での固定が良いと思います。

 

<データの作成>


iModelaに付属するiModelaCreatorでデータ作成します。

最初に、すべての板の切削情報を含んだデータを作成します。ここで、それぞれの加工が干渉しないか、バランスに問題ないかを確認します。

そのあとで、表板・裏板と中板にデータを分離します。今回はアクリル板の厚みが2[mm],3[mm]の2種類になったので、厚みの違いでデータを分けました。

使用する工具は、ルータ1[mm]の一種類ですが、複数種類の切削工具を使う場合は、使用する工具毎にデータを分ける必要があります。

 



<切削>


切削するアクリル板は、両面テープで捨て板に固定します。両面テープは切削面全体に張り付けておくと切削時のたわみが少なくなり、均一な厚みで切削ができます。外形などは切り抜き加工をしますが、できるだけ捨て板を傷つけないように、アクリル板の厚みぎりぎりで切削します。うまくいくと、削り残しが0.1[mm]程度のバリになり手で簡単に外せますが、たわみが出ると削り残し部分が厚くなり、取り外しにくくなります。

 


 

捨て板には、ケミカルウッドを使っています。X,Y軸の基準線に合わせてアクリル板を固定するために、捨て板をiModelaのテーブルに固定するときに、X,Y軸のマイナス側にはみ出すようにして面出ししています。

 


使用しているiModelaはプリント基板作成をするためにシャンク径3.175[mm]の切削工具を使えるようにスピンドルシャフトを交換しています。捨て板のX,Y軸基準面出しもプリント基板作成のためのものです。このあたりの切削工具や捨て板作成、切削方法については、「コンパクト3D切削マシンで作るMyプリント基板」を参考にしてください。

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2014年2月5日水曜日

アクリル漢詩キーホルダ


アクリル漢詩キーホルダ

 

<概要>


透明アクリル板で漢詩キーホルダを作ります。

以前も同様なキーホルダを作りましたが、今回は使用するアプリをiModela付属の「iModela Creator」に変えています。

 

iModelaの通常の切削工具では、0.1mm幅の切削はできませんが、プリント基板作成のために改造してそれを可能にしています。

 

iModelaの改造、使用する切削工具については「コンパクト3D切削マシンで作るMyプリント基板」CQ出版社

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を参照して下さい。

 

また、こちらのBlogに、アクリル板加工時のiModelaや切削工具の扱い方を解説しています。


 

<データの作成>

 

iModela Creatorのデータは次のアドレスからダウンロードできます。


データを作成するときには、使用する切削工具を決めてからにします。

・ルータ1.0mm

 外形、ネジ下穴、ストラップ穴

 

・エンドミル60°

 文字

 

iModela Creatorで作成したデータは、図1のようになります。



図1 iModela Creatorのデータ

 

キーホルダは、表面を保護する「表板」と、文字を刻む「文字板」の2枚に分けています。

データは、文字、外形などすべての切削データを入れたデータを作り、そのデータから、各板の外形、穴あけデータと文字データに分けます。

 

データの分け方は、表板、文字板に分け、文字板は、使用する切削工具毎(外形、穴のルータ1.0mm用と、文字のエンドミル60°)に分けます。

 

使用するアクリル板は、表板は2.0mm厚、文字板は3.0mm厚にしています。これは、適当な厚みがほしかったのと、板を固定する芋ネジの全長が4.0mmあったため厚みに余裕を持たせるためです。同じ厚みの板を使っても問題ありません。

四隅のネジ穴は、iModelaでの加工の後で、M2.0用のタップでねじを切ります。2枚の板の間のネジの線条を合わせないとネジを締めることができないので、板を合わせた状態で
ねじ切りをします。


表板、文字板の加工後に、芋ネジで固定して完成させたのが写真1になります

 



写真1 漢詩キーホルダ完成