量産型スピナー(赤外線コントロール2輪ラジコン)_車輪部品自作
<概要>
CDの車輪と車軸の結合を市販のプーリーを使用していました。プーリー部分をアクリル板で自作します。部品はiModelaで加工しますが、切削工具はプリント基板加工用のものを使用しています。工具の使用方法や加工方法などは「コンパクト3D切削マシンで作るMyプリント基板」の本を参照してください(http://p.tl/VT-M)
プーリー版
自作部品版
プーリーの場合、車軸との結合部分に伸縮性の素材を使用しているので、差し込むだけで固定できましたが、アクリル板の場合は車軸に固定する必要があります。これには、エア工具用のチューブ(外形5[mm],内径2.5[mm])を使用しました。
固定用チューブ(タッチチューブ)
<部品データ作成・加工>
部品は、アクリル板3.0[mm]厚を使用します。iModela Creatorで切削データを作成します。
切削データ(設計図)
切削データはこちらからダウンロードできます。
https://docs.google.com/file/d/0B_-iH9ny-AE-RHV2MzBUU1k4eTQ/edit?usp=sharing
アクリル板は、90×60[mm]に切り出して、全面に両面テープを貼ってiModelaの捨て板に固定しておきます。
切削材料
iModela Creatorの切削設定を行い、切削します。切削工具は、ルータ1.0[mm]を使用します。刃物径が1.0[mm]以上になると、車軸を通す六角穴が小さくなり、車軸が通りません。
iModela Creator切削条件
切削結果
<部品への後加工>
切り出した部品で、CD穴にはめ込む段の無い方の、φ2.5の穴にM3用のネジ穴タッピングを切っておきます。また、皿ネジを使う場合、段の付いている部品の段の反対側に、ネジ頭を埋め込むザグリをφ6.0ドリルで入れておきます。部品への後加工
段の付いた部品をCDにはめ込み、部品のφ3.0の穴をガイドにして、φ3.0ドリルでCDに穴を開けます。
CDへの穴あけ
作成した2つの部品でCDを挟み、ネジで固定して車輪にします。M3の長さ6.0[mm]のネジを使用します。
CDへの部品の固定
CDの車輪を車軸に固定するためにチューブで車輪を挟んで固定します。ギヤボックス側には10[mm]長に切ったチューブをはめ込みます。車輪が車台や、プリント基板に当たらない位置を確認してチューブの位置を決めます。
ギヤボックス側チューブ
次に車輪をはめ込み、車軸の外側に長さ2.0[mm]に切ったチューブをはめ込みます。
車軸外側のチューブ
これで完成です。プーリーの場合は、プーリーと車軸を固定する部分がすべる場合がありましたが、自作部品ではそういったことがなくなり操作がしやすくなります。
以上
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