iModelaで「手書きイラストはんこ」をつくる
<概要>
手書きの線画イラストをはんこにします。<道具・材料>
道具・材料は、「iModelaでアクリルキーホルダ(アルファベット)」と同じです。印章面の材料は3[mm]厚のアクリル板を使いました。
判子の持手部分はアクリルブロックを使用しました。
<作り方>
イラストを紙に書きます。はんこは、線が細いときれいに印影が出ないので、黒マジックでなるべく太い線で書いた方がよいです。描いたイラストをスキャナで取り込みます。このときに、BMP形式の2値画像として保存します。JPEGで保管した場合や、2値画像になっていない場合は、Windowsの「ペイント」ツールで、画像変換します。
WINSTAR Craft for iModelaとiModela(iM-01)の準備
最初に、イラストを彫るので、切削工具として、エンドミル60°を使います。
3[mm]厚のアクリル板をiModelaのテーブルに両面接着剤で固定し、切削工具を装着します。その後で、iModela Controllerで、X,Yの中心位置への移動と、Z軸の原点設定を行います。Z軸の原点設定が終わったら、アクリルを傷つけないようにZ軸を2[mm]程度上に上げておきます。
今回、はんこの持ち手として、18×18[mm]の底面を持つアクリル柱を使うので、この寸法ではんこを作ります。また外形カットにルータ1[mm]を使うので、この加工で必要な寸法も考慮して、X,Y軸の中心位置を決めてください。
次に、イラストを読み込みます。
iController
刃物径:0.1[mm]
パラメータ入力
幅:16.176[mm] (高さを設定すると自動で入力される)
高さ:17[mm]
外側切削幅:18[mm]
外側切削高:18[mm]
反転彫り:チェックを入れる
外側枠でのパスのクリップ:チェックを入れる
画像取り込み:
オプション-トリミング:チェックを入れる
次に加工設定を行います。
先に刃物径で0.1[mm]を設定しましたが、切削完了時の切削幅を1[mm]にします。このため、切込み深さを0.57[mm]に設定します。(切削幅=切削深さ×1.73)
エンドミル60°は切削深さによって、切削幅を変えることが出来ます。今回のように、設定と、実際の切削幅を変える場合には都合が良い切削工具です。
このように、設定と実際の切削幅を変える理由は、設定時に、切削幅を太くすると、イラストの線より、切削幅が太くなるため、切削対象から除かれます。これを防ぐために、設定では、切削幅を細くする設定にします。
加工設定
切込み深さ:0.57[mm]
仕上げ加工:チェックを入れる
次に外形カットのデータ設定を行います。
切削工具はルータ1.0[mm]を使用します。
はんこの持ち手アクリル柱の寸法に合わせて設定します。
iController
刃物径:1.0[mm]
パラメータ入力
幅:18[mm]
高さ:18[mm]
次に加工設定を行い、加工します。
使用したアクリル板の厚さを切込み深さとします。
加工設定
切込み深さ:3[mm]
これで、外形を切り出したら切削加工は完了です。
アクリルは水分をはじきやすく、インク・朱肉が載り難いです。そこで、目の細かい紙ヤスリで軽く表面を荒らし、最後に食器用洗剤で洗浄すると良いです。ヤスリの代わりに歯磨き粉でみがいても良いです。
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