2015年4月5日日曜日

CPUのチップを見てみる


i386DX,i486SX,VIAC3 CPUダイを見てみました。



CPUダイの露出方法はこちら。

 作業は、CPUの金属板をガスコンロであぶり、千枚通しなどで剥ぎ取る。




i386DX


i486SX


VIA C3

i486辺りがチップ面積やプロセスルールの関係で一番見ごたえがある。




このままでは、触れるとピンを折ったりするので、樹脂などで封止します。






PENTIUM PRO





<補足>
NECのこのパッケージはふたを外せませんでした。


パッケージが膨張するだけでふたが外れない。

以上

2015年3月8日日曜日

寛永通宝キーホルダーを作る

寛永通宝キーホルダーを作る


<概要>

寛永通宝のキーホルダーがほしくなって作りました。imodelaで木板を削りだして、寛永通宝をはめ込みました。木質強化と艶出しには、“木固めエース”という塗料を使いました。



写真1 寛永通宝キーホルダ

imodelaについて

これはホビー用のCNCです。幅86mm×奥行55mm×高さ20mmの範囲での切削加工ができます。手作業では実現できなかった0.1mm程度の精度が手軽に出せます。

機材の扱いについては、http://www.amazon.co.jp/dp/4789818942 の本を参照してください。

<切削データの準備>

木は5mm厚のもので、色目の違うものを複数種類用意しました。


写真2 木板

この木板に合わせて寛永通宝をはめ込む部分を設計していきます。
寛永通宝は30枚用意しました。寸法を測ってみると直径は大部分25±0.2mmに収まっていて結構そろっていました。江戸時代の古銭なので適当なものだろうと思っていましたが。厚みも1mm程度でよく鋳造できたなと思いました。

ただし、楕円気味になっているものもあり、削りだした後、はまり具合を確認したほうがよいです。 

削り出しのデータはiModela Creatorで作成しました。
データは
でダウンロードしてください。



写真3 iModela Creator



写真3 切削シミュレーション

寛永通宝の固定は接着剤を使わず、木板にはめ込む形にしました。
寛永通宝の直径は0.1mm単位で確認してぎりぎり通る直径で設計します。直径の確認にはゲージを作っておくとよいです。



写真4 寛永通宝直径ゲージ

切削は、必要な長さに木板を切り出し、裏面に両面テープを張り付けてiModelaに固定します。




<切削>



写真5 木板の切り出し




写真6 両面テープ



写真7 両面テープ貼り付け



写真8 iModelaへの設置

切削には、直径1.2mmのエンドミルを使用しました。
私のつかっているiModelaはスピンドルシャフトを交換して、シャンク径(切削工具の軸径)が3.175mmのものが使えるようにしています。こうすることで使用できる切削工具の種類を増やしています。



写真9 切削工具



写真10 切削完了


<塗装>

木板の補強を兼ねて塗装には“木固めエース”を使用しました。この塗料はポリウレタン系の塗料を木質に染み込こませ木を硬化させるものです。仕上げクリアーと専用シンナーも一緒に購入します。





写真11 木固めエース

刷毛で塗るのが難しかったので、塗料漬け込み、引き上げたところで布でふき取り乾燥させる方法としました。木固めエースへ漬け込み、一日乾燥させた後、再度漬け込むことを数回繰り返します。乾燥させた後軽く紙やすりをかけておきます。その後、仕上げクリアーに漬けてから布でふき取り乾燥させます。この塗料は木の強度を上げ、つやを出す目的ですが、塗料が残るとむらになるので、乾かないうちに布でふき取ってください。


150531追記
木固めエースは、30分漬け込み→ふき取り乾燥→水やすりかけ を2回

仕上げクリアーは、10分漬け込み→ふき取り乾燥→水やすりかけ を2回(2回目の水やすりかけはやらない)



写真12 塗料への漬け込み



写真13 乾燥


木枠ができたら寛永通宝をはめ込みます。接着剤は不要です。フックをつけて完成です。






写真14 完成